「お前、毎日見舞い行ってんのか」
「当たり前じゃん。
唯ちゃんと双子が切迫で苦しんでるんだよぉ?
それにね、唯ちゃんの顔見ると頑張れるんだ」
「……マジで大好きなんだな」
「うん。唯ちゃんと双子のためなら何だって出来るよぉ。
早くお金貯めて、双子生まれたら新しい家でゆっくり生活するんだぁ!」
戸崎さん、奥さんが入院してるんだ。
そして戸崎さんが毎日定時でダッシュするのは、奥さんのお見舞いに行ってるんだ。
戸崎さん、奥さんが大好きなんだな。
でも……
あれ?
なんか違和感を感じる。
「だから、優弥の言いなりになんてなれないよ」
戸崎さんは笑いながらそう言って、艶さんはフンッと鼻を鳴らした。
優弥?
艶さん、そんな名前なんだ。
それにしても戸崎さん、艶さんと仲がいいんだな。
まさか……
認めたくないないけど……まさか……



