そして……
「戸崎さん。緊張します」
やまちゃんは少し青い顔をしていた。
どうやら優弥のことを憎んでいるわけではないらしい。
俺単独だ。
「あの艶さんのお世話係だなんて。
……失礼があったらどうしましょう」
「はぁ……俺も緊張するよぉ」
俺だって、やまちゃんに負けないほど震えていた。
どうしよう。
やまちゃん、まだ俺のこと何も知らない。
多分、すごい嫌悪の眼差しで見られて、避けられて……
考えただけでも怖い。
アンチがいるのはわかっていたし、割り切っていると思っていた。
だけど、こんなに身近にいるのは辛いな。
「戸崎さん。
……時間になりました」
ヤバい。
ライブ前みたいに心臓バクバクだ。



