昼過ぎ。
「戸崎、ちょっと」
前田課長に呼ばれた。
課長は何だか難しい顔をしていて。
「どうされました?」
そう聞くと、
「ごめん、戸崎。
部長命令なんだ」
課長はそう謝る。
そして、非常にまずいことを指示された。
「今日、当社のイメージキャラクターの艶さんが来られる。
とあるテレビ番組の収録なのだが……
戸崎と新人の山口で、艶さんのお世話係をお願いしたい」
「え……」
なんてタイムリーな仕事なんだろう。
よりによって……
「え……遠藤のお世話係ですか?」
何やるんだろう。
「僕と……山口で?」



