ー蒼sideー
「なーんだ、そんなことかぁ」
俺は中山の言葉に笑っていた。
今に始まったことじゃない。
アンチくらいいるでしょ。
もう叩かれまくって、ネットなんかには暴言の嵐で、俺には慣れっこなんだ。
身から出た錆なんだし、唯ちゃんが信じてくれればそれでいいし。
「そんなことじゃないです!」
中山は顔を真っ赤にして怒る。
「とにかく!
山口と近付かないでください。
山口が勘づいたらマズイです。
戸崎さん、刺されますよ?」
「言い過ぎでしょ。
それに黙ってれば大丈夫だってぇ!」
「大丈夫じゃないです!
戸崎さん、最近忙しくてボロ出過ぎですから!!」
「ボロ?」
思わず聞き返した。
俺、そんなにボロ出てるの?
こっちの仕事とあっちの仕事はきっちり分けてるつもりだったのに。
あー、なんだかショックだ。



