「戸崎さん、似てますよね?」
「は?……あぁ」
何も言わなくても分かる。
似てるんじゃない。
……似てるんじゃないんだよ。
「戸崎さんにはいい迷惑だと思うんですが、俺……
大っ嫌いなんです」
「は?」
「Fの碧、大っ嫌いなんです」
「「「!?」」」
俺だけじゃない。
北野さんやその他の先輩まで盗み聞きをしていて。
そして、すごい形相でお互いの顔を見ていた。
「な……なんで?」
そう聞かずにはいられない。
そして、俺の中の警鐘が鳴った。
ヤバい、戸崎さん、ピンチだ!
山口は少しイライラしたように俺に告げる。
温厚に見える山口をここまで怒らせるなんて、恐るべし碧。
だけどその理由が、
「チャラいから」
だ。



