だけど……






「唯ちゃん!

柊くんのミルク、作ってきたよぉ」




満面の笑みで蒼がミルクを差し出す。




「ありがと……」




蒼からミルクを受け取ろうとすると、




「ダメダメ。

唯ちゃん、休まなきゃ」




そう言ってあたしの腕から柊を抱き上げた。




「俺が柊くんにミルクあげるよ」




蒼は笑顔であたしに告げ、愛しそうに柊を見つめる。

こんな蒼を見ていると、少しだけ育児の疲れが吹っ飛ぶのだった。