「最後の質問ですが……
彼女と喧嘩してしまって」
俺、何言ってんだろう。
「お互い素直になれなくて、会おうともしなくて。
このまま自然消滅になるかもしれません」
彼はじっと俺を見た。
少し鋭い瞳で、口元をきゅっと結んで。
その瞳で見られるだけで、心臓がバクバク言う。
俺、馬鹿だ。
何相談してんだろう。
だから、付け加えた。
「碧さんならどうしますか?」
彼は俺から目を逸らし、一呼吸おく。
何て言うんだろう。
どっちにしても、俺の恋愛事情なんて彼には関係ないことなのに。
「俺はそういう恋愛のゴタゴタ、苦手なんっすよ」
その答えに愕然とした。
今までとは違った意味で泣きそうになる。
「めんどくせー女なら、そこまでですね」



