ー中山sideー
俺は指定された料亭の一室にいた。
俺の他に若い女性と、少し年上の男性がいて。
緊張した面持ちで座っていた。
俺の前には出版社のスタッフ。
ピシッとしたスーツを着て、俺たちに説明をする。
ドキドキドキドキ……
鼓動が早くなる。
戸崎さんの言った通り、キングかな?
キングに会えるのかな?
そう思っただけで、そわそわが止まらない。
ヤバい、泣くかもしれない。
だけど、スタッフは衝撃的な言葉を吐いた。
「今日はお集まりいただき、ありがとうございます。
今日はFの碧さんを呼んでいます」
は……はぁ!?
どうなってんだ?
だって戸崎さん、知らなかったでしょ。
それに、ぶっこめとかめちゃくちゃ言って、悪役並みの高笑いして去っていったのに。



