あれから、数ヶ月が過ぎた。
気付いたら、季節は春から夏になっていた。
そして、秋の気配もすぐそこまで来ているのだった。
結局、あたしは双子をお腹に入れたまま、入退院を繰り返した。
ハイリスク妊婦。
双子を身籠った運命だから仕方がない。
何をしても、子供を守らなきゃ。
そう思って、極力安静にしていた。
あたしのお腹ははち切れんばかりになり、双子は今日も元気に動いている。
気付いたらもう9ヶ月。もうすぐ臨月だ。
もうすぐ臨月といっても、また入院しているあたし。
赤ちゃんはすぐには生まれなさそうだけど、その時は近付いている。
根拠はないけど、そう感じていた。