「何してるんですか?」




別の声が聞こえ、続いて


ドンッ!!


鈍い音が響きわたる。





「わっ!」




男の曇った声が聞こえ、



ガシャガシャガシャ!



大きな音が響いた。






目の前には白衣を着た人たち。

椅子を持った小野先生を筆頭に、モップやバケツを持った看護師さんたちが立っていた。




「くそ……」




立ち上がる男を、小野先生が容赦なく椅子で叩く。

まるでプロレスみたいに。

男は再び地面にへたり込んだ。

その手から、鋭いナイフがカランと落ちた。