「赤ちゃん可愛いね、唯ちゃん」
こんな蒼の顔が見れるなら、あたしは何だってする。
絶対元気な赤ちゃんを産むよ。
幸せに浸っている時……
「唯ちゃん!」
久しぶりに聞く声がした。
あたしのベッドサイドには、麻衣子ちゃんが立っていた。
相変わらず派手なメイクに、ぐるぐるの巻き髪。
露出度の高い服に、高いヒール。
天使ではなくて悪魔の麻衣子ちゃんだが、顔は心配そうにあたしを見ていた。
「艶さんから聞いた。
入院したって」
そうなのだ。
麻衣子ちゃんは今、優弥さんの家に居候中。
「優弥さんとは上手くやってる?」
そう聞くと、
「そんな場合じゃない!
今は唯ちゃんが心配なの!」
麻衣子ちゃんは顔をくしゃくしゃにして言った。



