「あれ?小野先輩?」
蒼は若い先生を驚いたように見た。
「久しぶりです!
先輩、医者なんですか?」
どうやら蒼の知り合いらしい。
「やっぱり慎吾といい、特進コースの人は頭いいですね」
「いや、戸崎には負けるよ」
小野先輩……いや、小野先生は笑顔で蒼に言う。
眼鏡の奥の瞳が、にこりと笑った。
「戸崎、どんなぶっとんだ人になったかと思ったけど、変わってないね」
「ぶっとんだ?」
「だって、あれだろ?
えんちゃん筆頭にえ……ふ……」
「えええ遠藤先輩も元気にされています!!」
失礼なことを承知で、俺は小野先輩の言葉を遮った。
そして、
「唯ちゃん。
小野先輩は高校時代のバスケ部の先輩だよ」
あたしに教えてくれる。



