「ご主人が来たら、主治医からもう一度説明があります。
戸崎さんは絶対安静なので、ベッドから起き上がらないでください」
看護師はそう言って、あたしの腕に刺さった点滴を確認して出ていった。
絶対安静か。
しばらく家にも帰れないかな。
蒼に会いたいけど、仕方がない。
お腹の赤ちゃんのためにも、あたしは頑張らなきゃ。
「きっと、大丈夫ですよ」
隣のベッドから声がした。
すると、そこにはあたしと同じように点滴をした女性が座っていた。
ただ、その女性のお腹はあたしよりずっと大きくて。
あぁ、あんなに大きくなるんだなと思うとじーんとした。
「あたしも切迫です。
中期からずっと入院していました。
今はもう生まれてもどうにかなりますが」
そうなんだ。
長い間入院していて大変だったんだろうな。
だけど、母子ともに無事そうで本当に良かった!
「同じ部屋同士、よろしくお願いしますね」
女性はそう言ってにっこり笑った。



