「唯ちゃん……」




蒼の高価なギターが床に落ち、ガタンと大きな音を立てる。

そして、身体を優しく抱きしめられた。

久しぶりに触れる蒼の身体。

ぞわぞわして、ブルブルする。

あぁ、愛しいってこうなんだ。

我慢出来なくて、勝手に発熱して。





蒼の優しい顔が目の前にある。

あたしの大好きな蒼だ。

思わず顔を寄せ、唇を重ねていた。

甘くてとろけるようなキス。

味わうように堪能し、徐々に激しくなる。

身体を押し付け、髪を撫で……





「もう駄目だよ……」




蒼は静かに言った。