危険なアイツと結婚生活






「ごめん……

唯ちゃん……」




蒼は見るからにしゅんとしてしまって。

その子犬のようないじけた姿を見るとぎゅっとしたくなる。



だけどね、今は頑張らないといけない。

例え慣れない鬼嫁になっても、やると決めたことはやらなきゃ。

蒼と決めたんだから、頑張って作詞しなきゃ。





「蒼、やれば出来る人なんだから」



「……?」




そう、あたしは知っている。

だって……




「you and I」



「……」




蒼は顔を少し赤くして、そっぽを向く。

あたしが蒼と出会った頃、蒼は一度だけあたしに歌をくれた。

心がじーんとする、温かい歌を。




「あれは……優弥が……」




蒼は必死に言い訳をしていたけど。

でも、あたしは知っている。

本気になった蒼は奇跡を起こすから。

今までもずっとそうやって突っ走ってきた。