「あ……あのね……」
やっとのことで口を開くあたし。
蒼は満足そうにあたしを見る。
そんな蒼を見るととても言い辛いけど……
「蒼、真面目にやってんの?」
言ってしまった。
「どう考えても遊びにしか見えないんだけど。
それに、Fにこんな歌歌ってもらいたくない!」
危機感のなさそうな蒼に少し動揺してしまい、キツイ言葉が溢れてしまう。
能天気でお馬鹿な蒼が大好き。
だけどね……
さすがにけじめをつけようよ。
これは仕事。
期限だってあるよね。
真面目にやらないと、痛い目見るのは蒼だよ?
「かっこいいのに、F。
蒼も昔はかっこ良かったのに。
なのに今は、あんまり真面目にFの仕事しないね」
皮肉にもそんなことを言ってしまった。
なんだか寂しかったんだ。
ファンとして。
蒼は馬鹿でいいけど、碧はかっこいい男であってほしい。



