賢一の部屋は一人暮らしにしては贅沢過ぎて。

3DKの一室を貸してもらうことになった。

客用布団を引いて、蒼と潜り込む。

横を向いたら蒼の優しい顔があって。

こうやって、二人一緒にいれることを幸せに思わないといけないと思った。






「唯ちゃん、ごめんね」




蒼がぽつりと呟く。




「何が?」




聞くと、身体を優しく包まれた。




「ラジオで馬鹿なこと言って。

俺、変態になっちゃった」



「ホントに」




あたしは頬を膨らませて蒼に背を向ける。