「唯ちゃん、短い間だけどありがとう。
久しぶりに友達が出来て嬉しかった。
そして……蒼。
邪魔してごめん。
あんたと言い争うの、正直楽しかった」
「ちょっと……」
蒼は困った顔をしたまま優弥を見る。
「優弥?俺、妖怪の味方している訳じゃないけど……
妖怪、自分の家に帰っちゃいけないよ」
静かにそう言った。
そんな蒼を、麻衣子ちゃんは驚いたように見た。
「何も解決しない。
妖怪の彼氏を見つけて事情聞かないと。
もう二度と妖怪を襲わないって」
「その必要はねぇな」
優弥さんは静かに言った。
「被害届を出した。
その男は紛れもない犯罪者だ。
今頃警察署に……」
その時、優弥さんの携帯が音を立てる。
静かに電話に出た優弥さん。
その顔がますます強張る。
「なに……家にいねぇ?
……行方不明!?」
背筋がぞっと凍った。



