「どっちにしても、もうあの家には帰るな。
MYさんはうちに泊まって。
そうだな、蒼と唯ちゃんは……慎吾か賢一にでも……」
「えぇ!?
慎吾は徹夜でゲームさせるし、賢一は取っ替え引っ替え女の子連れ込むし……」
「うるせぇ!口答えするな!!」
優弥さんはいつものように蒼に怒鳴る。
それで、蒼は嫌そうな顔をして口をぎゅっと結んだ。
蒼の隣で震えていた麻衣子ちゃん。
そんな麻衣子ちゃんがとうとう口を開いた。
「あたしは大丈夫です。
帰ります。
だから……報道してください。
碧のもとにMYはいないと」
「え?」
思わず麻衣子ちゃんを見た。
麻衣子ちゃんは目元に涙をためて優弥さんを見上げている。
「二人にもう迷惑かけられない。
それに、艶さんの家に逃げたら、次は艶さんが狙われます」
「……」
優弥さんは無言で麻衣子ちゃんを見た。
感情をあまり表さない、厳しい目。
そんな目を向ける優弥さんを見て、蒼が困った顔をする。



