「蒼、気をつけてね」 青白い顔の唯ちゃんがふらふらと廊下に現れた。 悪阻があまりにも酷くて、仕事も休んでいる状態だ。 俺は冷えた唯ちゃんの手を握りしめ、告げる。 「無理しないでゆっくり寝ていてね」 唯ちゃんがどれだけしんどい思いをしても、俺はその1パーセントも受け取ることが出来ない。 そんな自分が本当に憎い。 俺が唯ちゃんに出来ることって何だろう。 考えれば考えるほど、自己嫌悪に陥る。 弱々しい唯ちゃんの笑顔に泣きそうになった。