「分かってると思うけど、蒼ってモテるんだよね」
「何を今さら……」
あたしは慎吾を睨む。
あたしの醜い心がちくりと痛んだ。
慎吾は笑いながら話を続ける。
「小中高とずっとモテてたし、幼なじみの俺は何回女子から恋愛相談受けたかってくらい」
そうだよね。
敢えてそんなことを言わなくても分かっている。
大学時代だってもちろん注目の的だったし、最近では会社の後輩にも。
「反則だよね。
あの外見にあの性格。
運動神経だって悪くないし、何と言ってもFの碧だから」
「のろけ?」
慎吾は楽しそうに笑う。
のろけ……
ちょっと違うかな。
今のあたしはそんな可愛い気分ではない。
……そう、ひがみだ。



