残された部屋の中で、慎吾は再びDSに手を伸ばす。
そして、あたしは立ち上がろうと体勢を変えた。
「申し訳ないね。体調悪いのに」
そう言う慎吾に、
「ううん、あたしが風邪をひいたから悪いの」
あたしは謝っていた。
それは当然だ。
あたしが料理出来ないから、賢一が料理をしに来てくれた。
慎吾も気になって様子を見にきてくれた。
それなのに、こうやってあたしを気にして早く帰ろうとしてくれている。
三人はずっと仲良しで、普段は気を遣わない関係で。
だけど、決して無神経ではない。
本当に憧れる関係だ。
……だから、やっぱりちくりとした。
蒼が持っているものは、何もかもあたしが持っていないものだから。
なに卑屈になってんだろ。
あたし、やっぱり最近おかしい。



