「あんたら、何してんの!?」
いきなり扉が開き、眉間に皺をよせた麻衣子ちゃんが現れる。
今日も何回か見た笑顔のCMと似ても似つかない。
「わっ、妖怪だ」
蒼が露骨に嫌な顔をして、麻衣子ちゃんはすごい目つきで蒼を睨みつける。
この嫌悪感剥き出しの二人を見ているとハラハラして。
何とか二人を引き離さないとと思ってしまう。
だけど、
「鍋。焦げてるよ」
麻衣子ちゃんはそう言ってIHを止め、フンッとそっぽを向く。
蒼は焦げた鍋を唖然と見ていた。
……忘れていた。
蒼は料理が苦手。
それも、破壊的な勢いで。
「蒼、ごめん!
やっぱりあたし作るよ!!」
そう言って立ち上がるも足元がふらつき、再びソファーに座り混んだ。
あたしの馬鹿。
なんでこんな時に風邪なんてひくんだろう。



