「唯ちゃん、動いちゃだめだよ」
ソファーに横になったあたしの身体に、蒼は布団をかけてくれた。
「お粥作るからね、食べたらすぐ寝るんだよ?」
相変わらず優しい蒼。
テレビをつけ、DVDを入れる。
「これでも見てて」
「なに?……FのライブDVD?」
「今流行りの妖怪ウォッチだよ。
慎吾に大量に借りたんだぁ」
蒼はそう言って、台所に立ったままテレビに夢中だ。
そして、手を叩いて大笑いする。
あたしもつられてそれを見ていた。
「コマさんって優弥に似てるね」
「なんで?」
「田舎者だから!
あ。でも優弥かわいくないか」
楽しそうに言う蒼。
いつもみたいに頰が緩んで目を細めて。
その顔にどきんとしてしまう。
立ち上がって駆け寄って、ぎゅってしたくなる。
でも、蒼はこんなあたしの気持ち、知らないんだろうな。
いつものように蒼に見惚れているときだった。



