ふと、戸崎の机を見る。 誰も使っていないはずのその机には、大量の荷物が置いてあった。 椅子にはデビュー当時のFのポスター。 いつかのツアーのTシャツに、ギターのピック。 そして、大量の手紙。 戸崎が見たら青ざめて逃げ出すだろうな、なんて思ったりした。 「戸崎さんにまた手紙が来ています」 総務部の職員がそう言って、戸崎の机に手紙を置く。 戸崎が担当した顧客からの手紙だ。