ー北野sideー 戸崎がいなくなってから、俺たちのグループは沈みに沈んでいた。 みんながただ黙って仕事をしている。 「戸崎さん! 北野さんの結婚式の余興、何しますか?」 「うーんとね……いつものダンスは?」 「ダメですよ!やっぱりFを……」 「笑ってはいけない披露宴にしよ! 笑うとケツバットのやつ!!」 「戸崎さん……あなた、マジで馬鹿ですね」 そんなやり取りを聞いてから、随分と時間が経ったように思えた。