事件から三日後の早朝、ホテルに優弥さんが迎えにきた。 相変わらず派手な格好をして、サングラス越しに蒼を睨む。 「復活したようだな」 ぶっきらぼうにそう言う優弥さんに、蒼が聞く。 「結局、騒ぎはおさまったの?」 「てめぇが聞くかよ」 優弥さんはそうはき捨て、蒼をじろりと見る。 そして、 「行くか」 静かに告げた。 「期待してるぞ、碧」