「もう、俺、怒ったよぉ? 唯ちゃんが賢一のことを考えられないくらい、俺でいっぱいにしてあげる」 「え……ちょっ……蒼!?」 その優しさに触れて、その温かさに触れて、 あたしはどんどん満たされていく。 あたしには蒼しかいないと再確認する。 触れるたび好きになる。 触れるたび熱を持つ。 蒼から離れられなくなる。 Fだからじゃない。 かっこいいからじゃない。 蒼の全てが愛しくてたまらないんだ。