いつもより近くで蒼を感じた。
その大好きな笑顔、熱い息づかい、全身であたしを抱きしめてくれる。
蒼に触れていると、蒼のもとに戻ってきたんだと実感する。
少しずつ幸せが戻ってくる。
あぁ、あたしの居場所はやっぱりここだ。
蒼の隣以外考えられない。
お昼から、何も食べていないことに気がついた。
急に襲ってくる空腹感とともに、お腹がぎゅーっと鳴った。
それを聞いて、二人で笑った。
蒼がルームサービスで夕食を取ってくれて、それを二人で食べた。
オムライスとサラダにケーキ。
蒼が近くにいることがやっと現実味を帯びてきて、ほっとして涙が出た。
そんなあたしの頰に唇をつけて、まるでお姫様にでもするように、あたしにご飯を食べさせてくれる蒼。
いつもと全然変わっていなくて。
いや、いつも以上に優しくて。
冷えきっていた心がぽかぽかと温まった。



