嫉妬した。
早川さんが蒼に抱かれただけではなく、蒼の子供を身ごもっていたことに。
あたしの夢だったから。
あたしは、蒼の何もかもを独占したいと思っていた。
「唯ちゃん……」
蒼が神妙な顔であたしを見る。
「……いいの?」
「え?」
「子供が出来たら、仕事も今まで通りに出来なくなる。
それに、出産……きっとつらいよ?」
だから……
だから蒼は子供の話を出さなかったの?
あたしのことばかり考えていてくれたの?
涙が溢れる。
あたしはこんなにも蒼に大切にされていたんだ。
でもね、
「早川さんが妊娠してるって聞いて、世界が真っ暗になった。
あたしは、蒼の子供が欲しい」
大好きな蒼だから、そう思うんだよ。
あたしはね、大丈夫。
どれだけきつくても、しんどくても。
「唯ちゃん、大好き」
蒼はいつもの太陽のような笑顔であたしを見た。
その顔を見るだけで、胸が熱く疼いた。



