「唯ちゃん」
あたしを抱きしめたまま、耳元で蒼が囁く。
身体を甘い震えが走る。
「唯ちゃん、大好き」
耐え切れず、口を開く。
「あたしだって蒼が大好き!!
大好き、めちゃくちゃ好き!」
「唯ちゃん……」
「あたしだって離れたくないよ、蒼の馬鹿!!」
再びぎゅっと抱きしめられる。
心地よくて、安心して。
少しずつ心の氷が溶けていく。
「あたしが産むんだよ、蒼の子供」
何言ってんだろう。
「蒼の設計した家でね、みんなで幸せに暮らすんだよ?」
「唯ちゃん……」
複雑そうな顔をする蒼。
愛しくてたまらなくなって、あたしは蒼の唇に自分の唇を重ねた。



