「てめぇ、萎びてるからな」
優弥さんはぶっきらぼうに言った。
「練習にも来なくていい。
唯ちゃんと一緒にいてやれ」
「え?
……でも、ライブは三日後……」
「今のてめぇがステージに上がると、マジで台無しになる。
いいか!
ライブまでに復活しねぇとクビだからな」
「クビ!?」
「てめぇの代わりなんて、ごまんといんだよ!!」
優弥さんはそう吐き捨てて、荒々しくタクシーのドアを閉めた。
蒼は何か言いたそうに優弥さんを見たが、タクシーは煙を吐いて雪の道を走り出した。
優弥さんは厳しい。
だけど、メンバーのことを誰よりも考えている。
厳しさはその所以だ。
こんな仲間を持って、蒼は幸せだと思った。
今回の騒動も、優弥さんが動いてくれるようだ。
邪魔になるからとの理由で、蒼はただホテルを一歩も出ないようにと指示された。



