賢一に背中を押されて向かった先。 それは、一階の小スタジオだった。 この先に、きっと蒼がいる。 大好きな蒼。 大好きだからこそ、会いたくない。 蒼はどんな顔であたしを見るだろう。 そして、どんなお別れの言葉を言うんだろう。 あのまま終わるのが一番だった。 会うと気持ちが押さえられないから。 それなのに、敢えてこうやって蒼と会わせようなんて。 そっとしておいてよ。