賢一のバイクの着いた先は、見慣れた優弥さんのスタジオだった。 蒼が設計したスタジオ。 お洒落で、最先端で、明るくて…… 何も出来ないあたしと、色んな特技がある蒼。 その違いをまざまざと見せつけられているようだった。 逃げ出したい。 もう、会いたくない。 実家に帰って、全て無かったことにしたい。 蒼と過ごした八年間は、あまりに大きくて幸せだった。 まさに、夢のようだった。