ー優弥sideー
「悪ぃな。日中は仕事あるのに」
俺は集まった二人にそう言った。
「仕事仕事って、蒼のこと放っておけないよ」
スーツ姿の慎吾が言う。
もとから血色が悪い顔をしているが、今日は一段と青ざめている。
「……で、どう思うんだよ、優弥は?」
厨房着を着たままの賢一が、珍しく真剣な顔で俺に聞いた。
「分からねぇな。
本人に聞かねぇと」
だけど、あの蒼のことだ。
唯ちゃんの金魚の糞みたいに唯ちゃんにベタベタしているあのガキが、不倫なんて器用なことが出来るとも思えねぇ。
きっと、この二人も同じ考えだろう。
だけど、肝心の蒼がいねぇ。



