言葉にすれば、不安がどっと押し寄せてくる。 ふと隣の部屋を見れば、もうすぐで一歳を迎える芽衣とハルの子供がすやすやと眠っていて。 蒼には、もうあたしだけではないということを思い知る。 あたしだけではない。 ……血を分け合った子供がいるんだ。 蒼のことだから、無責任なことはきっと言わない。 子供のために、早川さんを選ぶことくらい分かっている。 夫婦といえど、所詮あたしは他人。 蒼と戸籍上の繋がりしかない。