……え?
頭の中が真っ白になった。
蒼、またたちの悪い冗談でしょ?
だって早川さんに、本当に興味がなさそうだったし。
ねぇ、この騒動は全部嘘で、優弥さんが対策取ってくれているんでしょ?
「何言ってるの?」
そう思って言った言葉だが、自分でも驚くほど声が上ずっている。
「……ごめん……」
蒼はまるで土下座のように頭を垂れる。
「今日……早川さんに会った。
俺……酔っ払って、記憶なくて……」
う……嘘だよね?
蒼、そんな演技の才能もあったんだ。
「お腹のエコー見せてもらって……」
すごいね、やっぱ俳優になれるよ!
「唯ちゃんも裏切って……
どうしたらいいのか分からないよ」
ねぇ、蒼……
もうそろそろさ、
「やめてよ!!」
あたしは蒼に向かって叫んでいた。



