いても立ってもいられなかった。
ただ困惑して、会社にいることなんて出来なかった。
訳も分からず会社を飛び出したあたしは、自宅へ向かう。
大好きな蒼と一緒に住んでいるあの家に。
脳裏に浮かぶ蒼の笑顔。
優しくて、温かくて。
不倫していたら、あんな笑顔をくれるはずがない。
そう思ったのに……
「え!?碧が不倫?」
地下鉄の中はその話題で持ちきりだ。
「前から怪しいと思ってたんだよね~」
「女関係激しそう。
彼氏にするのはいいけど、旦那にはしたくないよね」
違うよ。蒼はそんなんじゃない!!
声を荒げて叫びたくなった。



