「蒼?大丈夫?」
そう言ってその額に手を当てると、信じられないほどの熱を放っている。
普段は健康な蒼にとって、かなりの重症だ。
だけど蒼は、右手のビニール袋をあたしに差し出す。
そして、
「唯ちゃん……
アイス買って……きたよ」
そう告げた。
「ちょっと、蒼!?
こんな時にまで何してるの?」
思わずそう言ってしまう。
すると、蒼は紅い顔で、ふふっと楽しそうに笑う。
こんな無邪気な蒼が愛しい。
ぎゅっとしたい。
でも、今はそんな余裕はない。
あたしは蒼の身体を起こす。
すると蒼はふらふらとおぼつかない足取りで歩き、ソファーへダイブする。
「ふーっ……疲れ……た」
うわごとのように呟く蒼の額に、冷却剤を貼った。



