ピーンポーン……





チャイムに続き、




「戸崎さん、お疲れ様です!」




新しく加わる後輩。

そして……




「お邪魔しますぅ」




初めて聞く女性の声がした。



え……




思わず固まって玄関を見るあたし。

そこには、ふわっとした白いコートにワンピース。

茶色い髪をゆるく巻いている、天使のような女性がいた。





ドキドキ……




鼓動が速くなる。

男性職場で滅多に女性と関わらない蒼だから、余計に不安になる。

ただの同僚なのに。

仕事をだから来ているのに。

なのに、色々不安に思ってしまうあたしは、嫉妬深くて駄目な女だ。