「碧さん、似合ってますよ」
顔を紅くしてそう言う店員に、
「戸崎です」
蒼は笑顔で言った。
「唯ちゃん。
買い物終わったら、夕食食べに行こ?
俺、新しく出来たオムライスの店がいい!」
温かくて、優しくて。
「あっ、でも唯ちゃんの行きたいパスタのとこでもいいよぉ」
尽くしてくれて、あたしだけを好きでいてくれる。
あたしは、こんな蒼が大好き。
「じゃ、意地悪していい?」
「?」
「蒼の嫌いなわさびたっぷり激辛闇鍋ラーメンの店は?」
「ひっ……嫌だよぉ!そんなの!!」
これからも、ずっとずっと大好き。