不意にぎゅっと抱きしめられ、その甘い香りと体温に包まれる。
あぁ、やっぱり蒼が好き。
万が一蒼がほかの女の人を抱いても……?
耐えられるはずがない。
「唯ちゃんだけだよ」
その、温かくて優しい声を聞いてホッとしてしまう。
「唯ちゃんしか見てない」
軽く触れられたその唇から、じわっと熱が伝わる。
「唯ちゃんがいるから頑張れる。
……分かって」
耳元で甘く囁かれて、優しく身体に触れられて。
あぁ、幸せだと思う。
あたし、何を不安に思ったんだろう。
だって蒼は……
蒼はこんなにも全身であたしを愛してくれている。
重なった唇から、甘い吐息が漏れた。
その両手であたしをしっかり押さえて、その胸で包み込んで。
潤んだ瞳があたしを見つめるたび、我慢出来なくなる。



