そんなあたしの思考を遮ったのは、慎吾の言葉だった。
「蒼、TODAYのMVのせいで散々なんだよ」
「え?」
思わず聞き返す。
「担当の顧客に謝り続けて、電車でも追い回されて」
「だよなー。
誰もFなんてふざけた野郎に仕事頼みたくねぇよな」
賢一は他人事のように言い、げらげらと笑った。
「もぉ、笑いごとじゃないよぉ!」
半べその蒼に、
「てめぇが出たいっつったんだろが」
噛み付く優弥さん。
「無理矢理だよぉ……」
蒼はそう言って床に腰掛けた。
そんな蒼が何だか可哀想に思えた。
一時期は超人気だった碧。
蒼はその生活を続けることだって出来たのに、自ら地味な道を選んできた。
そして、やっと一般人も板についてきたこの頃。
再びそれが破裂してしまったのだ。



