「たまにはああやって別人になると、スカッとすることもあるし」 そうなんだ。 昔は碧は蒼の眼の上のたんこぶのような存在だったけど、それを楽しめているんだね。 あたしは、もちろん蒼は大好き。 だけど、碧は…… 気絶しそうになる。 「それにね、俺が何とかやっていけるのも、唯ちゃんのおかげだよ」 蒼の手があたしの髪にかかる。 身体が熱くてビクッと震えるあたし。 そんなあたしを見て、蒼はいつもの優しい笑みをくれる。 心がほんわりと温かくなる。