そして……
「唯ちゃーん!」
珍しく定時で帰ってきた蒼の声が聞こえた。
「Amazon来たよ?何かなぁ~」
その声で飛び上がるあたし。
廊下をかけ、蒼の持つダンボール目掛けて飛びかかる。
それでも蒼は涼しい顔で、箱をひょいと持ち上げた。
無様に倒れこむあたし。
やっぱり蒼には勝てない。
「駄目だよ、それ。
大事なんだから!」
そう言いながら蒼から箱を無理矢理奪い取る。
蒼は頬を膨らませ、口を尖らせてあたしを見た。
いたずらっぽいその表情が、あたしの胸をぎゅっとさせる。
そして、リビングに向かうあたしの後を、とぼとぼとついてくる蒼。
なんだか子犬みたいで抱きしめたくなる。



