「ねぇ、唯ちゃんももちろん行くよね?」
蒼はそう言って、子犬みたいな視線をあたしに向ける。
あたしはこの視線に弱い。
顔が熱くなって、胸がきゅんとなって、言いなりになってしまう。
縦に首を振ると、
「やったぁ!」
蒼は嬉しそうに叫んだ。
もちろん行くよ。
蒼と一緒にお出かけ出来るのは嬉しいし、Fの四人はあたしも仲間として迎え入れてくれるから。
だから、喜んでついていってしまう。
「じゃ、計画立てないとね!」
蒼はそう言って、さっそくスマホでキャンプ場を検索する。
あたしは蒼のスマホを覗き込んで、蒼と一緒にキャンプ場を見てはしゃいでいた。
こんな時間が最高に幸せだ。
多忙な蒼と相変わらずすれ違いの多い日々だが、蒼の隣にいると安心する。
これからも、ずっとあたしはここにいてもいいんだね。
新婚旅行と、キャンプ。
まだまだ楽しいイベントは盛りだくさんだ。