波の音と溢れる陽の光で目を覚ました。

そして、横を見てドキッとした。

あたしのすぐ横には見慣れた蒼の顔。

安心したように瞳を閉じて、口角を緩めて眠っている。




いつまでたっても蒼には慣れない。

近くで見れば、やっぱり綺麗な顔だと思う。

そして、吸い寄せられるようにその頰に唇を寄せていた。






ザザーッ……




静かな波音が鳴り響く。

あたしの唇に、蒼の体温を感じた。

胸がきゅぅっとなって、幸せで埋め尽くされていく。



嬉しいな、今日から蒼を独り占め出来る。