ギターをかけ、マイクの前に立った蒼を見て、泣き出しそうな顔をする中山さん。
本当に蒼が好きらしい。
だけど、当の蒼は困った顔をしていた。
全く碧らしくない。
そして、蒼の気を察知したかのように、賢一と慎吾も普段の気の抜けた顔をしていて。
「てめぇら、ふざけてんのか!」
予想通り、優弥さんの雷が落ちた。
それを聞いて、ついに涙を流す中山さん。
そして、そんな中山さんを目ざとく見つける蒼。
「ほらほら!
中山泣いちゃったじゃん!
おっさん怖いでしょ?
帰りなよ」
そう言って中山さんに近付く。
中山さんはボロボロ涙を流し、蒼に肩に触れられてガクガク震えていて。
……どこかで見たな、この光景。



