「唯ちゃん……」
蒼は捨てられた子犬のようにあたしを見る。
蒼の気持ちも分からないこともない。
蒼はプライベートの知り合いに、碧として活動しているところを見られたくない。
なんでも、恥ずかしくて思いっきり出来ないからだと言う。
だけど……
あたしも聞きたいんだ。
完成間近の新曲を。
そして、みんなに聞かせてあげたい。
「蒼、頑張れ!」
そう言うと、
「ふぇ〜ん、唯ちゃんまで……」
泣きそうな顔をする。
あたしは応援しているよ。
弱い蒼も、カッコイイ碧も。
だから、思う存分頑張って欲しい。
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