「お茶でも飲んでいかれますか?
その間、音響の良さも実感していただけると思いますし」
「優弥!余計なことを……」
「てめぇは黙って練習しろ、碧!!」
「キィーーっ!!」
わざと碧と呼んだ優弥さんが不服だったらしく、蒼は拗ねて頰を膨らませた。
そして、しょんぼりとしながら、部屋の隅に立てかけてあるギターを手に取った。
「優弥、スタジオの自慢したくて仕方ねぇんだよ。
だから最近唯も強制参加なんだ」
賢一がスティックを弄びながら蒼に言う。
「蒼、見てると哀れになるよ」
慎吾はそう言ったが、楽しそうに笑っていた。



